法隆寺

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100年後の街つくりを提唱するNENGOとしては、法隆寺を見なくてどうすると、30年以上振りに奈良に足を踏み入れることとなりました。当然ですが、奈良は京都よりも古い時代に作られた寺社仏閣が多く、無骨というか、地味な建築・仏像が多いです。奈良は794年の平安京遷都以降は、日本の表舞台に出てこなかったために廃れた面もありますが、戦火の被害を免れて多くのものを現代まで受け継ぐことができました。相手にされていなかったことが功を奏したのです。
法隆寺は、奈良の中心からずいぶんと離れた場所にあります。こんなにも訪れる人は少ないのかとびっくりするほど、ひっそりしていました。おかげでせかせか動き回る観光をする必要はなく、当時の日本にじっくり思いをはせることができました。特に、法隆寺は、金堂や五重塔が残っているだけでなく、回廊や門、そして、僧房・食堂・倉なども残っていて、当時の僧侶の生活が想像できるのです。
法隆寺は、聖徳太子が建立したと言われています。世界最古の木造建築として知られていますが、300年以上経過したヒノキなどを伐採して使われています。 ヒノキは日本や台湾でしか採ることはできません。お風呂にも使われるように、水や虫に強い材料です。1000年以上建造物として耐えられる木は、ヒノキだけだという人もいます。(私はチーク材もいけると思っています)ただ、飛鳥時代の年輪が目が細かく、1cmに20本以上ありますが、今の木だと10本あるかどうかなので、今後は、いくらヒノキでも、1000年維持できる建築が可能かどうかはわかりません。また、材料だけでなく、建築技術も素晴らしいものがあり、五重塔の技術は、スカイツリーにも応用されているほどです。拝む対象である心柱は、貫を抜いたり、釘で止めたりすることなく、塔で守られています。また、建築技術は中国から渡ってきましたが、雨が多い日本流のアレンジが加えられ、軒が深くなったり、反りがつけられています。なぜか地域の自然と調和していると感じさせるデザインでもあります。それと、法隆寺に関わる人と話をしてみるとわかるのですが、お寺に対してとても大きな愛情を抱いています。その目に見えない力が、1400年もの間、維持し続けることを可能にしたことは否定できません。また、「和を以て貴しとなす」という聖徳太子の思いが、人々の心を1つにしているのかもしれませんね。柿食えば鐘がなるなり法隆寺」という俳句は、明治28年、正岡子規が松山から東京に向かっている途中、奈良に立ち寄った際に詠んだものです。 病気がちな子規が、どんな気持ちで詠んだのでしょうか。今後法隆寺を訪れる方は、柿を食べられる秋に行かれると良いかもしれませんね。ランドスケープもより楽しめるかもしれませんし。

(的場 敏行)

物件名法隆寺
所在地奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺山内1−1
最寄り駅JR法隆寺駅より 徒歩約20分 バス「法隆寺門前」行き 法隆寺門前下車 JR王寺駅より バス「春日大社・奈良」行き 法隆寺前下車 近鉄奈良駅より バス「JR王寺駅」行き・「法隆寺」行き 法隆寺前下車
面積約18万7千平方メートル
賃料拝観料金 一般1,000円 小学生500円
築年月(築年数)推古15年(607)
備考拝観時間 午前8時~午後5時(2/22~11/3) 午前8時~午後4時半(11/4~2/21)